2019年4月、旧システムの画像容量が切迫していたこともあり、それまでご使用になられていたPACSからPSPのPACS「EV Insite net」へ入れ替えをさせていただきました。導入の際には、長野県内、特に大学病院や近隣病院の実績を重視され、国立大学法人 信州大学医学部附属病院をはじめ、県内の実績を多数持つPSPを候補として挙げていただきました。それに加え、新病院の移転計画があることから、将来の運用を視野に入れたうえで導入後のシステム拡張などに柔軟に対応できる点や、また、放射線情報管理システム(RIS)を有している点も評価いただき、今回の納入に至りました。PACSに加え、レポートシステム「EV Report」、RIS「ARIStation」、JED入力支援ツール等も納入させていただき、システム間のスムーズな連携、効率的な業務を実現しています。
病院長 森 茂樹 先生
放射線科 部長 小林 正人 様
今回の導入では、当院で2006年に最初にPACSを導入して以来、はじめてPACSベンダーを変更しました。データ移行もスムーズでこれまで大きなトラブルもなく運用ができています。導入時のサポートも手厚く、当院向けの設定のカスタマイズも、迅速に対応をしてもらい、ほぼすべての問題を解決したうえで、本稼働を迎えることができました。
システムが変わったことにより、操作になれるまでには時間を要しましたが、その反面メリットも多くあったと感じます。例えば従来、手術時の画像参照はフィルムを使用していましたが、今回の導入では手術室に大型モニターを設置し、画像確認が容易になりました。手術後に撮影されたX線画像もすぐに確認することができ、業務効率が向上しています。MRIなど撮影枚数が多い検査でもすぐにビューアー上で画像を確認できるため、患者さんにとっても、診察の待ち時間がなくなり、負担軽減につながっています。
また、PSPのビューアーはカスタマイズ性・機能性に富んでいます。ユーザー毎に柔軟な設定変更ができますし、他シリーズの同一位置・部位の同期ページング機能は、読影において必要不可欠な比較をする際に非常に便利で重宝しています。
今後計画される病院移転も考えながら、今後も環境・時代に合わせたシステム拡張をし、より効率的で利便性のある運用を目指していきます。
< 2020年取材 >