2024.12.10展示会情報
PSP株式会社 関西ユーザ会2024 2024年11月16日(土)
この度、関西地区のユーザ様を中心としたユーザ会を御堂筋線本町駅直結の大阪御堂筋ビルにて開催させて頂きました。昨年同様、関西地域の多くのユーザ様にご参加頂きました。ご来場頂きました皆様、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
■ 導入事例の紹介
「クラウド型PACSを用いた京都府下での地域連携について」
シミズ病院グループ 医療法人清仁会
経営企画部 渉外課
北園 高嶺 様
シミズ病院グループの北園様からは、地域医療連携を目的として導入したクラウドPACS『NOBORI』に関しての導入の活用事例・今後の展望に関してご紹介頂きました。冒頭で、脳神経分野に強みのあるシミズ病院と心臓疾患分野に強みのある京都府西京地区の周辺2施設が、コロナ渦でも円滑な地域連携を進め患者さんに最適な医療を迅速に届けることられる こと、そして、クラウドによる医療情報連携により医療従事者の負担削減・働き方改革を進めること、これらを主目的とし導入に至った経緯をご説明頂きました。導入後は、施設間でスムーズな患者情報や医用画像のやり取りによる救急搬送や情報共有の時間削減やそれに関わる医療従事者の工数削減につながっていること、その結果、患者さんが最低限の移動距離・時間で、より的確な医療機関で最適な医療を受けることに寄与しているとお話頂きました。今後の展望として、当システムを活用し地域連携の輪を広げることや紹介・送患をより活発にすることにより、医療過疎地での救急隊の負担軽減や、画像診断・撮影装置の効果的な利用、最終的には地域の患者さんが抱える病気の早期発見・治療につなげていきたいとの事でした。
「AIを使用したオンライン画像診断支援ソフトの導入」
医療法人徳洲会 岸和田徳洲会病院
放射線科
長谷川 聖二 様
岸和田徳洲会病院の長谷川様からは、『NOBORI PAL AI』を利用した胸部X線向けAIや脳部CT向けAIの製品の使用感や導入後のコスト削減効果・業務負担の変化に関してお話頂きました。まず冒頭にて導入した AI製品の種類・システム構成図・AIを活用する前と後での読影プロセスの違いをご提示いただきました。その上で、画像診断機器や院内PACS等とNOBORI PAL AIとのシステム間連携や稼働に際して病院側で実施した設定上の工夫エピソードや、『NOBORI PAL AI』を利用した胸部X線向けAIや脳部CT向けAIの製品の実施設での精度・感度・特異性や使用感に関しても実データとともにご紹介頂きました。取分け、全読影検査数の内どの程度にAIを活用したか、1件当たりの読影時間がAIを使用した場合とそうでない場合でどの程度時間短縮が図れたか、AIをスクリーニングと見落とし防止に活用した場合の読影プロセスの違い、そしてそれらの結果としての読影医の業務量軽減や患者が画像撮影した後の診察までの待ち時間時間の減少がどの程度図られた、といった点については、具体的なデータを通じて医療従事者・患者共にメリットが得られた点、AIの活用に際しては放射線医・放射線技師はもちろん、救急・総合診療・対象疾患を扱う診療科医師といった非放射線領域医にとっても有用である、といった点を強調されており、参加者の高い関心を引いていました。
当日は、これらの導入事例に加え、当社グループクラウド製品の今後の開発計画、新規取扱製品(NOBORI PAL AIで扱うAIソフトウェアや病理クラウドソリューション)に就いてもご紹介させて頂きました。
■ 意見交換会(二部)
意見交換会では、ユーザ様同士の交流の場を設けさせて頂きました。
■ 終わりに
この度は、弊社開催のユーザ会にお越しくださり誠にありがとうございました。皆様から頂きました多くのご意見や励ましのお言葉を余すことなく、今後の製品開発、営業を含めた各種サービスに反映して参ります。当社製品に関するお問い合わせがございましたら、当社社員もしくはこちらのフォームからお問い合わせください。