2024.10.31プレスリリース
PSP株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:依田 佳久、以下「当社」)は、病理分野向けにクラウド型の医用画像管理システム(以下「PACS」)サービス『NOBORI』の提供を2024年11月1日より開始します。
当社は、放射線分野向けのPACSで2,400超の施設への導入実績があります。2012年からクラウド型のPACSの提供を開始し、日本市場におけるパイオニアとして1,400超の施設への導入実績があります。セキュアなインフラでのデータストレージ、画像のビューイング、遠隔画像診断、画像診断支援AIプラットフォームなどのサービス提供実績があります。2022年7月にデジタル病理ソリューションのパイオニアであるメドメイン株式会社との資本業務提携を開始し、病理分野向けのソリューションの開発を進めてまいりました。クラウド型PACSの開発に強みを持つ当社と病理画像解析AIなどの病理分野のソリューション開発に強みを持つメドメイン社の技術を融合させたクラウド型病理PACSサービス『NOBORI』の提供を開始し、病理分野のデジタル化の推進を支援し、病理診断業務におけるワークフローの改善および効率化に貢献することを目指しています。
病理診断とは、人体から採取した組織や細胞から作成されたプレパラートを病理医が顕微鏡で観察し、病変の診断を行うことです。日本国内のがん患者数は増加傾向にあり、それに伴い病理診断件数も増加しており、がんの確定診断を行う病理医の業務負荷は高くなっています。一方で病理診断に従事する専門医数は約2,800名と不足していることに加え、地域偏在などの課題を抱えています。病理診断を取り巻く現状からも、遠隔での画像診断、病理医間の症例共有や遠隔でのカンファレンス、画像診断支援AIの活用の要請が高まっています。これらを実現するためには、バーチャルスライドスキャナの導入もしくはデジタル化の外部サービスとの連携、デジタルアーカイブやモニターでの画像診断、遠隔画像診断インフラの整備など、病理部門のデジタル化を推進していく必要性に迫られています。
『NOBORI』では、クラウド上でのデータストレージ、画像解析AI、コンサルテーション、遠隔病理画像診断の4つのサービスを提供します。NOBORIでは、病理画像データに加え、CTやMRI、内視鏡などの他の検査種の画像データとの統合管理が可能になります。病理部門のワークフロー改善にとどまらず、院内全体のワークフロー改善にも貢献できるソリューションをご提供します。
PSP は、これからも医療情報サービスに新たなシナジーを生み出すことで、医療の変革に貢献したいと考えます。
【メドメイン株式会社について】
メドメインは、デジタル病理の領域において、病理プレパラートのデジタル化サービスの提供に始まり、遠隔地の施設間をクラウドでつなぐ遠隔診断支援、病理AIによる高精度で迅速な解析結果の提示と、一気通貫したサービスの提供を行ってきており、多くの施設で活用されています。また、メドメインのコア技術である病理AI開発においては、転移学習によってAI開発を高速化させる独自基盤技術の創出に成功し、全身の多臓器においてがん検出可能な病理AIを有しています。
コーポレートサイト:https://medmain.com
プロダクトサイト:https://service.medmain.com
【PSP株式会社について】
PSPは、医療情報を安全に保管・活用・共有できるクラウド型を始めとするPACS(医用画像管理システム)、RIS(放射線科情報システム)、PHR(パーソナルヘルスレコード)サービスなどの提供を行うヘルスケアITソリューション企業です。当社のパーパスである『医療情報をみんなの手に。そして未来へ。』を元に、医療情報インフラを構築し利便性の高い医療サービスを提供することで、患者や医療従事者、家族、地域社会の“想い”を共有し、持続的な医療環境づくりに貢献することを目指しています。
コーポレートサイト:https://www.psp.co.jp/
PSP株式会社 営業本部 販売促進課
Tel:03-4346-3179 / Fax:03-4346-3177
E-mail:promo@psp.co.jp