北里大学病院

放射線診断科科長 / 教授 井上優介先生

北里大学病院は2014年5月に新病院を開院。
診療科は32(集学的がん診療センター、周産期母子成育医療センターを除く)、病床は1033 床、1日の外来患者数は約3000 人である。
病棟新築を機に、本院と東病院で稼働していた異なる3つのPACSを廃し、新たにPSPの「EV Insite net」を導入した。
大学の臨床実習では、EV Insiteのスタンドアロン版を使用している。病院のシステムと同じビューアーを使用することで、学生のモチベーションも高まり、放射線画像の魅力を伝えるのに貢献している。

PACS更新と選定の経緯について伺います。

まず、PACS更新の経緯について説明します。従来、本院で2社、東病院で1社のPACSが稼働しており、加えて他院からの持ち込みの画像はPACSに保存していませんでした。新病院に移行するに当たり、本院、東病院、他院の全画像データを統合的に保管・活用することを目指しました。また、1端末1キーボードだけで電子カルテを含めた情報システムを操作できる、自由度の高いシステムにしたいという要望もありました。
それからPACSの選定ですが、病院にはPACSの専門家がいるわけではありません。システムの機能についてのおおよその希望はあっても、具体的にどのようなことが可能で、どのように実現したらいいのかはわかりません。例えば、本院と東病院は隣接していて両方を受診する方も多いのですが、IDは別々です。2つのIDのデータを1人の患者さんのデータとして扱うのですから厄介です。そこで、コンサルティング力があり、当院の状況や要望等を把握した上で的確な提案をしてくれる「パートナー」を求めていました。
いろいろと検討した結果、選択したパートナーがPSPで、「EV Insite net」に更新するに至ったのです。

パートナーとなったPSPの良かった点をお聞かせください。

放射線診療をサポートしたい、ユーザーの要望を実現しようという強い意欲が感じられたところです。こちらの要望に対して、それは難しいでしょうで片付けるのではなく、どうすれば解決できるかを提案してくれました。柔軟性もとても高いと感じました。
責任をもって仕事を進めてくれたのもありがたかったです。はじめに打ち合わせた要件を着実に満たしてくれたので、更新作業は円滑でした。データ移行に関しても、こちらが要求していた以上にすみやかに進めて頂きましたし、エラーがないようにと確認作業も丁寧でした。本院と東病院の画像の統合も実現して、他院の画像も問題なく運用できています。
とても信頼できるパートナーとなりました。

ビューアーをお使いになったご感想をお聞かせください。

とても満足しています。初期表示のカスタマイズは簡単で、読影中の画像シリーズの追加表示も快適です。メイン画面上で再構成画像・MIP像を作成できるので、他の画像との比較に便利です。フュージョンの機能も使いやすく、核医学読影だけでなく、MRI読影でも活躍しています。
実は、新病院開院前はどの部署も忙しく、院内でPACSの操作説明会を開けませんでした。にも関わらず、他科からの質問はほとんどないまま新システムに移行し、「使いやすくなりましたね」と言ってもらっています。使いやすいビューアーであることの証明だと思います。

取材日:2015年2月